2026.01.30
精神病エピソードとは、幻覚や妄想を伴う症状が現れる状態であり、統合失調症や統合失調感情障害などでよくみられます。こうした症状が治療によっていったん落ち着いた後、意欲や活力が低下し、薬を減らしたくなることはありませんか?
オランダの病院では、初めての精神病エピソードを経験し、いったん症状が落ち着いた患者さん347人を対象に、2つのグループに分けて4年間の追跡調査を行いました。ひとつは薬をそのまま続けるグループ、もうひとつは少しずつ減らす、あるいは中止するグループです。
1年目には、薬を減らしたグループのほうが再発(症状が再出現)しやすく、生活満足度も少し下がりました。しかし3〜4年後には、薬を減らしたグループのほうが社会生活(仕事や人づきあいなど)の面で少し良くなっていました。両グループとも1年後には飲んでいる薬の量は変わらなかったため、研究者はこの違いは「薬の少なさ」よりも「薬を減らす経験を通して、医師との協力関係が深まり、自分の病気や薬の使い方について学んだ結果」である可能性があると考えています。
短期的には薬を減らすリスクもあるため、慎重な対応が必要ですが、適切な支援があれば、患者さんの自己効力感の向上につながる可能性が示されました。
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