研究者・企業の方へ

研究の全貌をまとめており、情報・試料の提供から活用方法までを紹介しています。

データ利活用研究概要

データ概要

本研究では、対象者の基本情報(人口統計学的情報、診断など)である「第1層」の臨床情報、「第2層」の臨床情報として、QOL、感情価、睡眠の自己記入式の項目を研究対象者本人から電子的にePROより収集する「第2層a」、精神症状、認知機能、社会機能等の医師・評価者による評価結果を各医療機関から収集する「第2層b」に分類しております。
これらの情報と、生体試料・生体情報である「第3層」情報の連結をはかります。
それにより、縦断的な経過を追い、さらに、ビッグデータをもとに、均質な集団を抽出する解析方法を見出し、その病因、病態の解明に基づく個別化医療や精神医療の標準化の促進に取り組むことを目標としています。
(ePRO:Electronic Patient-Reported Outcomes)

データ概要の図

提供情報・提供試料

本研究では以下の情報を収集、提供しています。

第1層情報

≪18歳以上≫
人口統計学的情報、精神科診断、併存疾患、アレルギー、家族歴、既往歴、自殺企図歴、喫煙歴、問題飲酒歴、物質乱用歴、学歴、職業、就学・就労状況、婚姻状態、家族構成、ケアギバーの有無、病歴、検査(脳画像・機能、血液生化学、心電図・レントゲン、の実施状況、異常所見の有無)、処方歴(5年間)、クロザピン治療歴、薬物療法以外の治療歴、行動制限、障害福祉サービスの受給状況)

≪2歳以上17歳以下≫
人口統計学的情報、精神科診断、併存疾患、既往症、アレルギー、家族歴、兄弟の有無、ケアギバーの有無、両親の婚姻状況、喫煙歴、飲酒歴、物質乱用・依存歴、行動嗜癖、在籍する教育機関、就学状況、居住状況、被虐待歴、人間関係の問題、他者への暴力、自傷、自殺企図、クロザピン治療歴、mECT歴、療育手帳、心理社会的介入、精神科入院歴、病歴、検査(脳画像・機能、血液生化学、心電図・レントゲン、の実施状況、異常所見の有無)、現在の処方、障害福祉サービスの受給状況

第2層a情報

QOL、感情、睡眠の自己記入式の項目を研究対象者本人から電子的にePROより収集。
(ePRO:Electronic Patient-Reported Outcomes)

≪18歳以上≫

  1. 感情、QOL(質問紙法):
    Positive and Negative Affect Schedule(PANAS)、
    Behavioral Inhibition System and Behavioral Activation System Scale(BIS/BAS)、
    State-Trait Anxiety Inventory(STAI)、
    EuroQol-5D-5L(EQ 5D-5L)
  2. 睡眠・覚醒・制御(質問紙法):
    Pittsburgh Sleep Quality Index(PSQI)、
    Insomnia Severity Index(ISI)、
    Hyperarousal Scale(HAS)
  3. 処方箋・薬剤服薬歴情報
  4. フォローアップ情報(半年ごとに実施):
    上記1. と2. (HASは除く)
    Satisfaction With Life Scale(SWLS)
    UCLA Loneliness Scale(ULS)
    治療状況、住環境、同居者の有無、婚姻状況、就学・就労状況、
    服薬状況、障害福祉サービス利用状況
  5. 生体モニタリング情報(ウェアラブルデバイスによる自動収集):心拍数、呼吸数、アクティブ時間、睡眠時間、睡眠スコア、心拍から算出したストレス関連値等

≪2歳以上17歳以下≫

  1. 感情、QOLなど(質問紙法):
    Social Responsiveness Scale, Second Edition (SRS-2)
    ADHD-RS
    Strength and Difficulties Questionnaire (SDQ)
    KINDL® 子どものQOL尺度
    EuroQol-5D-5L(EQ 5D-Y)
  2. 処方内容・薬剤服薬歴:処方箋・薬剤服薬歴情報
  3. フォローアップ情報(半年ごとに実施):
    上記1.
    Satisfaction With Life Scale(SWLS)
    UCLA Loneliness Scale(ULS)
    治療状況、住環境、就学・就労状況、
    服薬状況、障害福祉サービス利用状況
  4. 生体モニタリング情報(ウェアラブルデバイスによる自動収集):心拍数、呼吸数、アクティブ時間、睡眠時間、睡眠スコア、心拍から算出したストレス関連値等

第2層b情報

精神症状、認知機能等の医師・評価者による評価結果を各医療機関から収集。 認知、精神症状評価:

≪18歳以上≫
Brief Assessment of Cognition in Schizophrenia(BACS)、
Japanese Adult Reading Test(JART)、
Clinical Global Impression-severity(CGI-S)

≪2歳以上17歳以下≫
WISC-Ⅳ知能検査
WPPSI-Ⅲ知能検査
田中ビネー知能検査
新型K式発達検査(2001)/(2020)(どちらかを選択)

情報利活用方法

情報利活用方法

収集されたデータ(試料・情報)は、可能な限り、広くアカデミア、企業、一般市民に提供する方針です。データの利活用に関しましては、所定の申請、審査を経て提供させていただきます。データ利活用に関してのお問い合わせはマイレジストリ事務局までお願い致します。
申請書のダウンロードはこちら。

情報利活用方法の図

2024年度 情報提供審査委員会 開催予定

申請書類
提出締切日
審査委員会
開催日
2024年06月03日(月) 2024年06月17日(月)
2024年06月24日(月) 2024年07月08日(月)
2024年08月05日(月) 2024年08月19日(月)
2024年08月26日(月) 2024年09月09日(月)
2024年10月07日(月) 2024年10月21日(月)
2024年11月04日(月) 2024年11月18日(月)
2024年12月02日(月) 2024年12月16日(月)
2025年01月06日(月) 2025年01月20日(月)
2025年02月03日(月) 2025年02月17日(月)
2025年03月03日(月) 2025年03月17日(月)

お問い合わせ

事務局連絡先:
国立研究開発法人 国立精神・神経医療研究センター
マイレジストリ事務局長
吉村 直記
お問い合わせはこちら

システムについて

システムについて

当研究において、個人情報の管理は厳密に行われています。
個人を特定するに至るような情報はそれぞれ匿名化された状態で統合データベースに取り込まれます。さらに、システム上にてIDを付与され、「第1層情報」「第2層情報aおよびb」「第3層情報」の情報の連結をしております。
また、ePROを使用するにあたり、個人名やメールアドレスなどの個人情報は、「個人情報管理システム」を通して、ePROにて収集されたデータとは、切り離されて保管されています。

システムについての図

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